「K-1 WORLD GP 2006 IN 大阪〜開幕戦〜」

■ ○ルスラン・カラエフ VS ×バダ・ハリ
1R 両者、スピードがあり好試合が期待されたが… コーナーでルスランの攻撃中にバダ・ハリが倒れ、試合終了。 はっきりいってクリーンヒットした攻撃はなかったと思うが… 倒れてからの蹴りが当たったように見えるが、その前にすでに苦悶の表情をうかべているし…。 右のひじがヒットしたようにも見える。 だが、それにしてもちょっと打たれ弱すぎですね…。 面白い選手なんですが、今のままではビッグマウスな”だけ”。 実力が伴っていないビッグマウスは見てても面白くない。 将来が期待されるだけに、もっと経験を積んでほしい。 ルスランのKO勝利。



■ ×ゲーリー・グッドリッジ VS ○レミー・ボンヤスキー
1R レミーの動きが軽い。 コンビネーションを出しつつ、絶妙なタイミングでの飛び膝でゲーリーからダウンを奪う。 試合が止まるかと思ったが続行。 そこからゲーリーが回復し、1R終了。 足もきかせているので、レミー有利。
2R ゲーリー、足を効かされながらも前に出る。 右ボディは何発かいいのが入ってる。 レミーはあれだけ攻めながら決められないのがいやでしょうね。 勝負は3Rへ。
3R 膠着状態かと思いきや、レミーの怒涛の攻め。 ワンツーから右の飛び膝、パンチをはさんで右ハイキック! これでゲーリーダウン。 そのままレフリーが試合を止めた。 3Rのレミーは王者になったときの勢いがあった。 完全復活といってもいい勝利でした。

■ ○グラウベ・フェイトーザ VS ×ポール・スロウィンスキー
2R いい試合! 両者とも1発では終わらない。 スロウィンスキーはかなり強くなった気がします。 だが、その強くなったスロウィンスキーを圧倒しているのがグラウベ。 前までは待ちのスタイルだったのに、ガンガンと前に出るようになりましたね。 グラウベ優勢で、勝負は3Rへ。
3R スロウィンスキーが盛り返す。 パンチの連打から必ずキックに繋げる。 このコンビネーションはよかったと思います。 だが、攻められても必ずそれ以上に返していたグラウベ。 総合力で一歩勝ったグラウベの判定勝利。 両者が噛みあったいい試合でした。

■ ○セーム・シュルト VS ×ビヨン・ブレギー
1R 登場した瞬間に、ブレギーの体格をみて「コレは強そうだ!」と思った。 前にガンガン出ていく姿をみて「シュルト危うし」と思った。 でも、アルペンタワーは打たれ弱かった。。 シュルトの左ストレート気味のジャブのみでKO。 

■ レイ・セフォー VS ステファン“ブリッツ”レコ
…テレビ放送なし。。。

■ ○アーネスト・ホースト VS ×藤本 裕介
1R ホースト、ちょっと体重が絞りきれてないような感じがする。 ホーストの動きが硬い。 藤本のパンチも当たってる。 ただ、的確にローキックを当てるのはやっぱり上手い。 まだ試合勘が戻っていない感じ。 2Rで一気に出るのか。
2R 膠着気味。 クリンチが長い…。 ホーストの代名詞のコンビネーションが全く出ない。 藤本がちょっとバテ気味なので、3Rどうなるか。
3R ローキックでホーストがKO勝利。 …なんですが、決勝トーナメントにむけてかなり不安。 全盛期のホーストの安定感がないし、”ミスターパーフェクト”と呼ぶにはイマイチな内容。 私、ホーストの大ファンです。 だから、観てて衰えを感じましたね…。 あと2ヶ月で調整してくれるのを期待しますか。

■ ×武蔵 VS ○ハリッド“ディ・ファウスト”
1R 両者互角の立ち上がり。 パンチではハリッドが有利か。 武蔵の蹴りは当たっている。 
2R ハリッドのパンチの手数が多い。 何発かいいのが入って、武蔵の動きが鈍くなる。 武蔵は有効な打撃もなく、このまま3Rへ。 このままだとハリッドの判定勝ちになりそうだ。
3R ここで武蔵は左ミドルを多用。 これをはじめから出していれば…。 てか、この展開で「武蔵選手危ないんじゃないですか?」とかの解説はおかしいわ。 てか、なんだこの判定。 一人が武蔵を支持するというオモシロ判定。 3Rなんてダウンをとってもいいシーンが2回あったのに、それでも僅差の判定。 まあ、ハリッドの勝利になったからいいですけど。 これで武蔵勝利となっていたら、亀田戦のときのようになっていたのでは。。

■ ○ジェロム・レ・バンナ VS ×チェ・ホンマン
1R なんか緊張感がある試合。 バンナは蹴り中心の攻め。 ホンマンはずっと待ち。 だが、バンナがパンチでいったときにはパンチを返している。 このままバンナがローキック中心で攻めれば危なげないだろうが、パンチでいった場合どうなるかが見もの。
2R 面白い展開。 バンナはよほど顔を殴りたいらしい(笑  蹴っていけば勝てるんだろうけど、観てるほうは打ち合いのほうが面白い。 そのまま3Rへ
3R バンナは左ボディブロー、左ミドルでの攻め。 接近してからはホンマンの反撃。 判定1-0で延長戦へ。
延長R バンナがものすごい気合! さすがにパンチでは打ち合えないが、接近してのローキック、右フックを繰り返す。 ホンマンは前に出て行けない。 前に出続けたバンナがホンマンを判定で下す。 K-1のプライドは守られたか。 戦いが終わってのお互いの笑顔が清々しかった。