「GUNSLINGER GIRL 」
- 作者: 相田裕
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: コミック
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1巻を読み終えました。 想像していたよりも奥が深い作品でした。
ストーリーはかなり残酷です。 障害者を集め「義体」と呼ばれる機械の体を与え薬による洗脳で汚れた仕事を行う。
こう書くと救いようのない話に聞こえますね。
ただ、これは冒頭で述べた、少女に与えられたものの”大きな銃”のお話。
もう片方の”小さな幸せ”。 この話がたまらなくいいんです。
例えば、第一話「天体観測」ならジョゼとヘンリエッタというパートナー(作中では”フラテッロ”と呼びます。 兄弟という意味のようです)が登場します。
ジョゼはヘンリエッタを”道具”としてではなく”一人の女の子”として愛情をもって接します。
連続殺人事件の被害者で身も心もボロボロだったヘンリエッタもジョゼの愛情によって生きていくことを選びます。 ジョゼの役にたちたい一心で。
任務が終わった後、ジョゼはヘンリエッタに暖かいコートをプレゼントし、屋上で天体観測をはじめます。
その時のジョゼの言葉が「いつかライフルスコープなんかじゃなく星を観せたかったんだ」なんです。
この時のヘンリエッタのなんとも嬉しそうな表情が忘れられません。
本当に小さな、小さな幸せなんですが、なんとも温かいお話。
あー、第一話のことだけでも書きたいことが一杯あってうまいことまとまりません(汗
残りの話では印象に残ったシーン、台詞だけ書きます。
■第2話「Love thy neighbor」
ジャンとリコのお話。 ここで衝撃的だったのがリコとエミリオの最期のシーンでした。 印象に残った台詞はリコの「もし私なんかを好いてくれる人がいたら幸せだな」
■第3話「THE SNOW WHITE」
ヒルシャーとトリエラのお話。 トリエラはツインテール、ツンデレ娘。 これも時代の流れか…。
最後のほうのトリエラが照れるシーンが良かった。 印象に残った台詞はトリエラの「だったら…さっさと私を薬漬けにしたらどうですか?」
■第4話、5話「エルザ・デ・シーカの死(前編・後編)」
この話にはハラハラドキドキさせられた。 ヘンリエッタの「あなたに…こんなに良くしてもらってる私が自殺するわけないじゃないですか」 なんとも悲しいシーン。 料理をしている時のほのぼのとした雰囲気がずっと続いてくれれば…。 なんとも悲しいフラテッロの結末でした。
「GUNSLINGER GIRL 」を読んでいない方は何を書いているのかさっぱり分からないでしょうね。
結論。 まだ読んでない方は絶対に読むべし!
って、私もまだ1巻しか読んでないんですけどねー(ぇ 密度が濃すぎる。。